Typographic Notes II
Romano Hänni ロマノ・ヘニ

54,450円(税込)

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Typografische Notizen II

〈TYPOGRAPHIC NOTE〉シリーズ第2巻。第1巻は1993年に制作され、鉛活字・真鍮の罫線や約物・古い凸版など、工房にある限られた素材から着想を得て、自身の思考や思索を活版活字の組み合わせによってつくりだされるイメージによって提示する、というものだった。第2巻である本書は、2008年に全世界で発生した金融危機に触発され2009年から2010年に制作された。序文で引用されるのは1516年にトマス・モアが架空の理想社会について記した〈ユートピア〉。それを基調テーマとして、資本主義・認知科学・心理学・生態学などの内容が活版印刷技術を駆使して、全28ページにわたり展開する。一見すると古典的な、中揃えのタイポグラフィで構成された表紙では、タイトルは誤植のように文字が入れ替わって組まれている。序文で引用された〈ユートピア〉の組版でも同様 に、所々で敢えて誤植・逆さに組まれた活字が残される。その意図について、本書巻末の解説には下記のように記載される:

「もし(序文で引用される)トマス・モア卿によるテキストを解読できたとしたら、それは こういうことだろう: 我々は個々の文字一つ一つだけでなく、文字のイメージを読んでいる。同様に明らかなこと は、我々は目に見える世界を先入観によって感知するということだ。」

新品未開封。

制作年: 2010年
発行: Romano Hänni, Büro für Gestaltung
言語: 英独併記 (日本語訳冊子付)
サイズ: 19.4×29.8cm
部数: 175部 ナンバリング入
印刷: 活版印刷+オフセット
製本: ハードカバー 蛇腹折 手製本

ロマノ・ヘニ Romano Hänni
グラフィックデザイナー、タイポグラファ、アーティスト、教育者
1956年にスイスのバーゼルに生まれる。父もまた植字工であったが、4年間の植字工の修養期間を終えた後、バーゼル・スクール・オブ・デザインでタイポグラフィとグラフィックデザインを、ウォルフガング・ワインガルトやクルト・ハウエルトに学ぶ。印刷会社で活版の植字と写真植字に携わり、1980年には自らのスタジオをバーゼルに設立。グラフィックデザイナーとして、国際的なアートフェア「アート・バーゼル」や建築美術館のためのデザインのほか、かつてカール・ゲルストナーが手がけた日刊紙「Basler Zeitung(バーゼル新聞)」の組版コンセプトとデザインを20年にわたって担当するなど、幅広く活躍してきた。
1981年にバーゼル市内の活版印刷所から活字と活版印刷機一式を譲り受け、1984年頃より本格的に活版印刷による実験的な書籍の制作を開始する。スイスのタイポグラフィ誌TMに数多く寄稿し、2度にわたって特集された。スイス、ニュージーランド、アメリカの美術大学やデザイン学校で、タイポグラフィや活版印刷についての講演やワークショップをおこなう。作品は各国の大学図書館や美術館にコレクションされ、スイス、ドイツ、アメリカ、日本で展覧会が開催されている。

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