〈新刊〉新井淳一 布の奇跡
Junichi Arai
森山明子

1,500円(税込)

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『中川幸夫—花の奇跡—』『石元泰博—眼の奇跡—』に続く新刊『新井淳一—布の奇跡—』。1918年、1921年、1932年が3人の生年ですが、コロナ禍の2020年に時期を重ねて、それぞれの個展が開催されたことが、この「奇跡」シリーズ企画の動機の一つとなった。中川と石元の没後10年の2022年は、新井の没後5年にあたる。前衛いけ花作家の『まっしぐらの花——中川幸夫』(美術出版社, 2005)、モダニズムの写真家『石元泰博——写真という思考』(武蔵野美術大学出版局, 2010)、世界的テキスタイルデザイナー『新井淳一——布・万華鏡』(美学出版, 2012)の改題・改訂版で、A5判ハードカバーの原著(造本:杉浦康平ほか)を、今回は新書サイズとしている。ブックデザインは杉下城司。

完結を機に、簡素なケース入り+付録『「奇跡シリーズ」の余白に……』(40ページ)付きの「奇跡シリーズ 3冊セット」も入荷しています。

新井淳一(1932-2017)
テキスタイルデザイナー。織物産地として知られる桐生の機屋の3代目として生まれる。家業にとらわれない新規な布を開発し、ファッションを革新した三宅一生や川久保玲らに作品を提供。コンピューターを駆使しながら手仕事の精緻さを超える布は、70年代末からの日本のファッション躍進の原動力の一つとなった。民族衣裳を魂の拠り所として、技術をきわめ、アートテキスタイルに飛躍する新井は世界的に「ドリーム・ウィーバー」と称される。英国王室芸術協会名誉会員、国際繊維学会よりのテキスタイルデザイナー勲章、ロンドン芸術大学名誉博士。世紀末からはアジアとつながりを強め、中国人民大学客員教授、香港理工大学名誉教授。これらに2011年、英国王立芸術大学からの名誉博士号授与が加わった。新井が個展で掲げた「水と時間」——布の開発過程で会得した「自己組織化を有する物質と息を合わす」とは、湿潤な風土が育んできたこの国の美術の極意ではなかろうか。

森山明子
デザインジャーナリスト、武蔵野美術大学デザイン情報学科教授。公益財団法人の三宅一生デザイン文化財団および日本デザイン振興会の理事などを務める。主著は『まっしぐらの花―中川幸夫』(美術出版社)、『石元泰博―写真という思考』(武蔵野美術大学出版局)、『新井淳一―布・万華鏡』(美学出版)など。近著は『中川幸夫 花の奇跡』『石元泰博 眼の奇跡』(2022)

風骨庵, 2023
17.2×10.6cm, 360p
ソフトカバー | condition: A(新品)



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