ARCHIVIST: 柳本浩市
YANAGIMOTO KOICHI

「現代の美術館・博物館のアーカイブ収集は20世紀に確立したもので、いわばカテゴリーや分野を限定したものに過ぎない。情報を整理し提供する事が文化的意義だったからだ。しかし、それは一方的なコンテクストで語られ、整
理する事によって他の見方を削ってしまったのだ。トークイベントなどで僕がよく言っている事だけど、超整理の時代は20世紀で終わったと思う。これからは混沌を受け入れ、その中からコンテクストによって様々な価値を見いだ
す編集力が問われる時代になると確信している」(柳本浩市Facebook 2012年11月29日より)

2016年、46歳という若さで急逝したデザインディレクター、柳本浩市の膨大な収集品を展示した企画展の記録集。2017年に有志によって自由が丘〈six factory〉にて開催された追悼展の会場の様子や、柳本氏自ら作成し残したアレキサンダー・ジラード (Alexander Girard)やIBM、BRAUNなどの印刷物や生地のサンプル、マッチラベルやスプーン、オリンピックのパンフレットやチケットといった収集物の写真を収録。アーキヴィスト(ものを収集し、整理し、その価値を見きわめてアーカイヴをつくり、未来へ発展させていく人)としての活動を改めて一望できる一冊となっている。本体良好。

アートディレクション:グルーヴィジョンズ(groovisions)

柳本浩市展実行委員会, 2022
23×19cm, 255p
ハードカバー | condition: A

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